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@cocoa007
2026年2月9日
コンビニ人間
村田沙耶香
「普通」の集団に馴染めない、自分のことを「人間」とすら思えない主人公でも、こんなにも所属への渇望は凄まじい。彼女は、コンビニの部品になっているときだけは安心して生きていられる。
「普通」の人々の、繁殖の話題になったときの熱狂や、逆に主人公からさーっと引いていく感じ、その瞬間に「人間」という仮面がズレ落ちて剥き出しの本能が晒される感じが、すごく不気味だった。
軽快にどんどん読めてしまったのだが、とにかく不気味な後味だけが残るという、なかなか他にない面白い読書体験だった。





