
DN/HP
@DN_HP
2026年2月9日
流浪地球
劉慈欣,
古市雅子,
大森望
1日一編づつ読んできて最後の一編「山」を読んだ。ザイルを切ったことで山から離れ海で過ごさざるを得なくなった登山家、彼が遭遇する異星船とその船が作り出した海水で出来た山。「そうだ。あれがいまの世界最高峰だ。だれかが登らなきゃいけない。そこに山があるんだから」と登山家マインドが蘇り登頂した先で出会う異星人、伝えられるその星の長大な歴史と宇宙の「本当の姿」。途方もなく遠いところ迄到達する話だけれど、それでも何を犠牲にしてもそこに辿り着きたい、と思わずにはいられない登山家の、あるいは人類の業のようなもの。それは残虐な行為でもあるし残酷な結果になるかもしれない、それでも「生き延びなければ。山はいたるところにあるのだから」と思う、思ってしまう。それはやはり残虐で残酷なことでもあるけれど、もしかしたら「希望」というものはそういうところからも感じられるものなのかもしれない。最後にドスンとくる重たい一編だった。


