
もぐもぐ羊
@sleep_sheep
2026年2月9日

荒原にて
及川茜,
索南才譲
読み終わった
表題作の「荒原にて」がすごくよかった。
高原に蔓延るネズミを駆除するために編成された5人の若者と1人の中年男性が広大な大地の閉鎖された人間関係の中で均衡を保つ努力をしたり壊すものがいたりする日々が淡々と描かれていた。
彼らがゲルを建てた場所から近いのか遠いのかわからないところに家族と宿営しているチベット人の娘と文通をする主人公がよかった。
メンバーの中で読み書きができる者とそうでない者がいて、それまで文盲だったジンガがすごい吸収力で字を学び、詩を暗唱するまでになったのはすごくよかった。
この本はどの話にも徒歩移動がめちゃくちゃ長いシーンがあり、日常生活の足がまさに自分の足なのだなと思うことが多かった。
ジープやバイクやトラクターやバス、そして馬も選択肢にはあるのだろうけど基本は徒歩。
そういえばトラクターの揺れで身体が痛くなって全員が降りて走り出したりもしてたな。
あと死が身近なものなのかなと思う描写がいくつかあり、彼らの死生観について知りたくなった。








