
3re1
@q0b
2026年2月10日
木曜日にはココアを
青山美智子
読み終わった
何度もこころが温かくなった!
穏やかな中に感情の機微が感じられて、それが妙にリアルで親しみやすい。
他の作品も読みたくなった。
📝メモ
198頁
私たちは1秒先のことも知らされないまま暮らしている。自分の意志だけではどうしようもない、抗えないことも向こうから訪れる。そんなときに果てなくふくらんでいく不安は、私たちに恐ろしいシナリオを書かせる。自分で作ったストーリーなのに、まるで誰かに与えられた未来のように、そしてそれがもう決まってしまったかのように、私たちは脅かされる。
でも本当は、そんなものはどこにも実在しないのだ。今ここに、たしかにあるのは、呼吸をしている私、笑っているマコ、咲いているサクラ。
水面に浮かぶ花びらが、あっちへ行ったりこっちへ来たりしながらゆらゆら漂っている。
私はただ、約束の日を楽しみにしながら生きていよう。マコが再びシドニーに来て一緒にジャカランダを見たら、また次の約束をしよう。
私は心でそう誓って、川の流れにのって運ばれていくサクラをうっとりと見た。
