ほんよみたい "教養主義の没落" 2026年2月9日

教養主義の没落
都会的ブルジョア的エリートへの反骨精神の表れでもあった教養主義が、オルテガ「大衆の反逆」でいうところの「凡俗な人間が、自分が凡俗であるのを知りながら、敢然と凡俗であることの権利を主張し、それをあらゆる所で押し通そうとする」ようなサラリーマン文化が覇権を握り没落に至るまで。 「エリートはまわりからちやほやされる。驕慢というエリート病に罹患しやすい。だからエリートになによりも必要なものは現実を超える超越の精神や畏怖する感性である。前尾にとって、現実の政治や官吏としての仕事を相対化し、反省するまなざしが教養だったのである。」(P244)という記述があったけど、現実の政治家がこのまなざしを放棄していたら、権力を監視する市民にそうまなざせるだけの教養が必要になるだろうと思う。 「大衆の反逆」を再読したくなった。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved