
Santiago
@snows
2026年1月30日

ハーモニー
伊藤計劃
読み終わった
身体管理ナノマシンの導入により病疫と怪我を完全に克服した社会で、自らの身体が社会的リソースではなく自分たちのモノであることを証明しようとした3人の少女と、その世界の物語。
本書における「なぜ争いや支配が起こるのか?」への回答が、人間が自然の中で持つ”仕様通りのバグ”であるというメッセージは依然戦争と独裁が続く現実社会へのアンチテーゼであり、伊藤計劃自身が投げ掛ける問いのスタートでもある。
反戦と平和という誰しも持つポジティブな願いを、息の詰まるユートピアと哲学的ゾンビで表現したストーリーと文体がユニークで面白かった。
