かおり "グロリアソサエテ" 2026年2月11日

かおり
かおり
@6kaorin5
2026年2月11日
グロリアソサエテ
「民藝」。 その世界を切り拓いた者たちの物語。 柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎。三人の関係性に加え、宗悦の妻、兼子、取り巻く人々、語るサチの日々をユーモラスかつ丁寧な筆致で読ませる。 とにかく兼子が魅力的! お料理も美味しそう。 ハットケーキ、私も食べたい。 クライマックス、サチの出自に傾き少し失速感があったものの、そんなサチの微かな希望の光に鼻の奥がツーンとなった。 「ごくありふれたもの。日常のもの。取るに足らぬと見過ごしがちな、ごく普通のものにも一筋の価値はあるのだ」。 その価値を見定める能力を持ち、チカラを信じ、もがき築いた「民藝」への道。熱く清しい。 直前に読んだ『若冲』に比すると… 圧倒的な虚実の妙。巻末の「参考文献」がその妙を物語っているようにも思えた。 とにもかくにも。 兼子あっての宗悦、「民藝」なのだな。 強さと優しさ、おおらかさ。 兼子、天晴れ、という印象。 そして、自分にとっての佳きもの、美しいもの、それを信じてみようかな、とぼんやり思ってみたり。
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