グロリアソサエテ
39件の記録
ななり@bluebook_mark2026年5月29日読み終わった工業の近代化に伴う大量生産によって、手仕事やその文化自体に陰が差し始めた大正後期〜昭和初期と、AIを使えば大量生成が可能となった現代はとても似て見える。民藝運動と柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司ら三人をいま描く意味はそのあたりにあると思います。 出力された創作物全般に対して個人的なことを言えば、私はずっと薄っすら忌避感を持っている。止めろと激烈に怒鳴りつけるほどではない、見ていると何となく居心地が悪くなるそんなレベルのを。労働性(繰り返しの中で得られる技術)や伝統性(先人たちの積み上げによる庇護)、他力性(風土や伝統といった不可視の力による支え)といった民藝品が持つ特性を生成物は殆ど有していないからではないか。読み終えて色々と調べる中で、そんな一つの解答を見つけた気がしました。 一方で民藝運動の中心人物である柳宗悦は、美しいものすべてが民藝品であるとか、あるいは民藝品でなければ美しくないと言っている訳ではないことも、ここには書いておく必要があると思います。なぜなら、彼が何よりも大切にしていたのは、自由で健康な美がもっとも豊かに表れるものが民藝品であり、その美を宿らせる手仕事を守り育てていくことが私たちの生活をより豊かにするという考えであったから。誰もが簡単になにかを作り出すことが可能な世の中で、その考えが、それでも黙々と“手仕事”を続けるすべての創作者たちの灯火をこれからも守るものとして残り続けて欲しいと切に願います。
かわい書房@kawaishibou2026年5月24日読み終わったふぉぉ、爽やかな風が吹き抜けたぜ…! まかてさん初読みでしたが、とっても読みやすかった!するするっと読み終えました。 柳家にお仕えするのはかなり大変そうだけれど、 やっぱりうらやましい(民藝に囲まれた生活…)!! でもそれは、兼子さんやご家族をはじめ、周りを支える人たちがいてこそ、で。柳宗悦が「柳宗悦」でいられたのは、その支えがあってこそ、なんだろうなぁと思わされました。 希望を感じられる終わりで、キラキラしてた。 サチの未来に幸あれ!- moe_t@moe_t2026年4月28日読み終わった久しぶりに、“まだまだ読んでいたいのに、終わってしまう!”と切なくなった。 心地よいリズムで綴られる言葉の美しさ。ちょうど良い加減の謎解き。 出てくる人達も皆、活き活きとしていて、その人らしく魅力的で、愛おしい。 激動の中に変わらぬ日常があり、常にどこかに必ず明るさが灯っている。 その明るさに、こちらも暖められるよう。


かおり@6kaorin52026年2月11日読み終わった「民藝」。 その世界を切り拓いた者たちの物語。 柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎。三人の関係性に加え、宗悦の妻、兼子、取り巻く人々、語るサチの日々をユーモラスかつ丁寧な筆致で読ませる。 とにかく兼子が魅力的! お料理も美味しそう。 ハットケーキ、私も食べたい。 クライマックス、サチの出自に傾き少し失速感があったものの、そんなサチの微かな希望の光に鼻の奥がツーンとなった。 「ごくありふれたもの。日常のもの。取るに足らぬと見過ごしがちな、ごく普通のものにも一筋の価値はあるのだ」。 その価値を見定める能力を持ち、チカラを信じ、もがき築いた「民藝」への道。熱く清しい。 直前に読んだ『若冲』に比すると… 圧倒的な虚実の妙。巻末の「参考文献」がその妙を物語っているようにも思えた。 とにもかくにも。 兼子あっての宗悦、「民藝」なのだな。 強さと優しさ、おおらかさ。 兼子、天晴れ、という印象。 そして、自分にとっての佳きもの、美しいもの、それを信じてみようかな、とぼんやり思ってみたり。








































