"熟柿 (角川書店単行本)" 2026年2月10日

@teatea
2026年2月10日
熟柿 (角川書店単行本)
機を待つ。自分の日常振り返るとずっとタイパを求めて、少しでも効率よく時間をかけずに次に進もうとしちゃってた。あの時もう少しあの人の話を聞いていたら、一緒にいたら、また違ってたのかな…と反省してみるけど、そんな「もし」を考えても仕方ないことは作中でかおりが一番理解してた。 でも機を待つことが許されるのはあそこまでかおりが走り続けたから、と思うと私はまだまだ未熟だし頑張らないといけないのかな。 BUTTERのあとだったから唯一の親友と主人公の関係性の違いが面白かった。親友だとしても他人なんだから自分の思い通りには動いてくれないし、連絡が疎遠になったり、悪意なく傷つけられたりもするよね。そういう点では似ていたかも。 最後までかおりの前科が周りにバレるかもしれないというハラハラ感があって気が抜けなかった。こうやって西へ西へ逃げてく話なんだっけ。きっとかおりはこの先も気の抜けない人生だと思うけど、土居さんと少しでも落ち着いた時間を過ごせたらいいな。息子とか元夫とか斎藤さんとかいろいろ解決してない問題はあるけど、彼を受け入れられたところで小説も終わりを迎えるのがとてもきれいな終わりかただと思いました。
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