
はぐらうり
@hagurauri-books
2026年2月11日
暁星
湊かなえ
読み終わった
本屋大賞候補作。
湊かなえさん、イヤミスの女王ということでずっと避けてきた作家さんだったけれど、ついに読むことに。本作はこれまでの作風とは、まったく違うのだろう。
現実のあの事件をベースにした、愛の物語。何周も回ってこのような形に着地したのだと思うけれど、かなりの苦悩があったんじゃなかろうか。
宗教の皮を被った団体の被害者と、その人物に殺害された被害者。どちらも加害者となる。結局のところ、どちらも悪い、目的が愛だとしても。葉間中さんの『家族』も愛だったな。
でも、宗教被害者側の情状酌量の余地として「想像力や言葉の力を持たない者の、最終手段」であったと言わせている。小説家や編集者、政治家などが多く出てくるので、どうしても対比していまう。言葉の力すごいけどね、暁。
言葉や対話ではなく力で制してしまったことはどうしたって肯定できないけれど、それでも救済したいという思いから書かれたものなんじゃないか。全然違うかもわからんけど。


