メルキー
@dogandbook
2026年2月11日
まとまらない言葉を生きる
荒井裕樹
読み終わった
エッセイ
読んでよかった-2026
@ 自宅
これは、読んだ方が良いなあ。
この本で取り上げられている出来事について知ろうとする人、考える人が増えれば良いのに。
初版が出たのは2021年とそう昔のことでもないはずなのに、そこからたった5年でとんでもないフェーズにまで日本は来てしまったと感じる。
ここに書かれていることに他人事でいられる人は、今の日本にはほとんどいないのではないだろうか。
はっとさせられる瞬間が、表情が渋くなる瞬間が幾度となくあった。
前提、誰のことも傷つけないで生きることは不可能だと思っているが、自分が認識の有無に関わらず誰かのことを傷つけてしまう可能性があることを心に留めておくだけでも、発言する前に立ち止まれる。
取り上げられている出来事についてしっかり焦点を当てた上で当事者の言葉を引用するから、いわゆる「名言」みたいな一人歩きしている言葉じゃなくて、血の通った言葉に感じる。
特に、第十一話が素晴らしかった。
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ムードというのは、マジョリティにとっては空気みたいなものだけれど、マイノリティにとっては檻みたいなもの。
心の病を治すという表現には慎重にならなければいけない。
心を病むって、その人の心が問題なのではなくて取り巻く周りの環境が問題なのでは?
環境や人間関係が病んでいて、それが立場の弱い人を通して噴出しているということもあるんじゃないのか?
「癒す」というのは、この「なんとか」「どうにか」「それでも」とつぶやくときの、そのつぶやきにこもった祈りに近い感覚だ。
「自己責任」という言葉が「人を孤立させる言葉」だとしたら、「人を孤立させない言葉」を探し、分かち合っていくことが必要だ。
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分かち合うって、大事だよね。発信は、分かち合う手段。
