乖離 "ネット怪談の民俗学" 2026年2月11日

乖離
乖離
@karu
2026年2月11日
ネット怪談の民俗学
私は、ネット怪談はまとめサイトで知り、それらの文脈を踏まえた二次創作を読み、最近はショート動画でリミナルスペース画像を浴びるという生活をしている。 本書は、ネット怪談が黎明期から今日に至るまで、テクノロジーやメディアに応じてどのように変化し伝播してきたのかを(おそらくかなり)網羅的に紹介している。 私自身、多少はリアルタイムでネット怪談が伝播するさまを体感していた筈だが、今は無きまとめサイトの魚拓など取っていないし、試しに十年ほど前にブックマークしたホラー作品を遡ってみると多くは非公開か削除されていた。 民俗学という学問の営為をありありと体感できる本だった。 「こういう話、ことがあったはず」という覚えはうっすらとあるのに、ネットのアーカイブも人の記憶も、多くの人が覚えた恐怖という感情もとても儚い。 インターネット老人会の儚い記憶を記録することも、いつか価値を持つかもしれないと思った。
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