ayacol
@ayacolour
2026年2月11日
平場の月
朝倉かすみ
読み終わった
“「おれがいる」と言いたかった。「忘れるな」と、「忘れた振りもするな」と握った手に力を込めた。その手を須藤が握り返した。”
“できるとこまでは死守したいんだ。泥舟だけど、わたしの船じゃん。わたし、船頭じゃん。漕いでいたいんだよ、自分で。”
メモしたい場面が多すぎた。なんでもないシーンに胸が熱くなり涙が込み上げた。大人になったから、この作品がより沁みるのかもしれないと思うと、大人になってよかったと思う。さっぱりとしているのに匂いがしてくるような文体。始まり方も終わり方も、すごかった。


