
しおり
@Kaffee5888
2026年2月12日
月の立つ林で
青山美智子
読み終わった
『あぁ、良い暖かさに触れたな』っていう感触が残る作品でした。
月は遠いから綺麗だなって思えるけど、その人のことをもっと知りたいならクレーターが見えるところまで寄らなきゃいけないんだよな、と思ったり。つまり、弱さとかそういうものをひっくるめて付き合っていこう、と思わないと人間関係ってどんどん薄くなるよなぁと改めて感じた。
ちょっとずつ短編が連なっている感じがあって、どんどん人から人にバトンタッチしていくような作品集でした。人間ってひとりでも生きていけるけれど、孤独では生きていけないんだと思う。ひとりで生活して、とかそのくらいは出来るんです。でも、誰とも関わらないで、はきっと辛いんです。月だって太陽と一緒にいるんだから天体級でそうなんだから私たち人間なんでもっとそうじゃないですか?
人に優しくできなくなった時、ささくれだった時、もし人との関係が嫌になった時、そんな時にまた読もうと思います。












しおり
@Kaffee5888
「人のために役に立ちたいと、ずっとそう思っていたけれど、「人」とはいったい誰のことなんだろう」
「悩んでる時って、自分を見失ったりするじゃない。私がいるよっていうのは、あなたがいるよって伝えることと同じことだと思うの」
「叶えなかったらダメなのかな。夢を持ってるっていうことそのものが、人を輝かせるんじゃないかな」
「僕は、月って、願いよりも祈りがふさわしいと思うんです。願いは自分でなんとかしようって強く思って行動できるようなことで、だけど祈りは、なすすべのないことにたど静かに想いを込めることなんじゃないかな」
「好きとか嫌いとか、そういうことじゃないんじゃないかな。ただ誰かの力になりたいって、ひとりひとりのそういう気持ちが世の中を動かしているんだと思う。」「誰かって?」「わかんないけど、誰か。自分じゃない誰か」「それがどの人なのかなんて、わかんなくたっていいんだ、きっと」
月から見える地球は、さぞかし美しいだろう。〜遠いから、知らないから、きれいなことしか想像しないですむのだ。
「あたりまえのように与えられ続けている優しさや愛情は、よっぽど気をつけていないと無味無臭だと思うようになってしまうものなのよ」