
はるのひ
@harunohinouta
2026年2月12日
光と糸
ハン・ガン,
斎藤真理子
まだ読んでる
心に残る一節
休憩中に「庭の日記」を六月六日まで読む。メモしたくなるさりげない言葉がたくさん。自分の心が反応する言葉は読むたびに違うのだろうと思う。
今日の私が特に反応した言葉。
「毎日、一瞬一瞬、光は違う」(P.123)
「地上では完全に枯れたように見えても、根が生きていれば蘇るのだと知った」(P.133)
それとは別に、ちょっと面白かったことのメモ。
「門を開けて入ってきてまず庭を見たとき、樹木たちが辛そうに感じられた」(P.136)の「辛そうに」を「幸せそうに」と読み間違えてしまった。その次に続く一文が「急に気温が上がったので水が足りていなかったのだ」で読み間違いに気付いた。
ここまでの日記でハン・ガンが丁寧に鏡で光を集めて庭の樹木の世話をする日々を読み進めていたから、当然その庭で生きる樹木は幸せだろうという心理から読み間違えたのかもしれない。
"辛"という字と"幸"という字は正反対の意味だけど文字のつくりは確かに似ていて、ぼんやりしていると前者を後者に読み間違うこともあるのだと、何となく心に留めたいと思った。
ハン・ガンという人は樹木が元気に育つことを願いながら心の中で話しかけたりはしても、自分の言葉が木に届くとは思っていない。そんな距離感にすごく"らしさ"のようなものを感じる。

