
mayu
@yatsu_books
2026年2月10日
イギリス人の患者
マイケル・オンダーチェ,
土屋政雄
読み終わった
@ 自宅
第二次大戦下のイタリアの廃僧院を舞台に、それぞれのやるせない事情を抱えた4人の登場人物が織りなす物語。
この物語の主人公は誰なのか。飛行機の事故により火傷で顔を無くした“イギリス人の患者”、若くして既に多くの兵士を看取っている看護婦のハナ、ハナの父親と親交があった盗賊カラヴァッジョ、イギリス兵として地雷を処理するインド人の兵士キップ。
それぞれの人物の立ち位置から、記憶から、彼らの見ている情景が、まるで歌うような、叙事詩のようなフレーズが心地良い。
マイケル・オンダーチェの作品はこれで3冊目となり、どれも詩的な文章に嘆息する。再読に耐えうる傑作。










