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@yatsu_books
北アルプスの麓の大町のシェア型本棚の棚主 本とコーヒーと、時どき山
  • 2026年6月16日
    世界を、こんなふうに見てごらん
    かつて読んだ、蔵書本から、この本の表紙画も熊田千佳慕 動物行動学者、日髙敏隆さんのエッセイ。 生き方はひとつじゃない 。いろんなものの見方で、自分の人生を生きてごらんと言われているようです。人間以外のいろんな生き物の生き方を知ることで、こうでなければという生き方の呪縛から解放される一冊。とても深い。
    世界を、こんなふうに見てごらん
  • 2026年6月15日
    熊田千佳慕のクマチカ昆虫記: 「絵本ファ-ブル昆虫記」のための勉強帖
    日本のプチファーブルと言われている熊田千佳慕の展示に行ってきました。 初めて見る原画、昆虫の細密画は思っていた以上に美しかった! 描かれた虫たちは、フィールドで観察をするように細かな部分をルーペで見たくなるほどの緻密さ。 昆虫の姿形だけでなく、その生態や季節など細かな環境の違いなども描いているし、植物や背景もすごい。 そういう意味でも観察するように鑑賞できる作品ばかりでした。 「黒は闇を支配する神の色、白は光を表す色で、光は神だから」と言う理由から、白と黒は決して使わなかったという熊田千佳慕、残されたひとつひとつの言葉からも、全ての生きもの対する愛情を感じられました。 自然に囲まれた、広大な敷地の中に建つ群馬県立館林美術館、今回の展示の「自然は愛するからこそ美しい」という自然への敬愛と共鳴しているようでした。
    熊田千佳慕のクマチカ昆虫記: 「絵本ファ-ブル昆虫記」のための勉強帖
  • 2026年6月12日
    ヴィヴァルディと私
    ヴィヴァルディと私
    格子越しにしか世界を見ることが許されなかった、18世紀ヴェネツィアの「ピエタ養育院」の少女たち。 演奏中だけは音として存在を許され、一旦幕が下りれば沈黙に戻る。名前すら持てない彼女たちは、施設名を名字として名乗っていた。 ”ピエタのアンナ”、”ピエタのマリア”と。 主人公のチェチリアは、ピエタ養育院の壁の外を一度も知らずに育った。石造りの冷たい廊下、稽古場、そして格子、それが彼女の人生のすべてだった。 でも、ヴァイオリンを手にした瞬間だけは違う。 その音は純粋で、聴く者すべての魂を震わせた。 まるで音楽だけが、彼女に「存在すること」を許しているかのように。 母への手紙という形で進んでいく、ティツィアーノ・スカルパの小説『ヴィヴァルディと私』(映画の邦題に合わせて『スターバト・マーテル』から改題) 存在が不確かな母親からの生と、異形の存在が拐かす死との狭間を行き来するように、言葉と音を織り出す日々。 そんな原作をもとに公開された映画もまた、抑圧と解放をテーマにしながらも、その声は決して大きくなく、静かに、でも確実に見る者の胸をゆさぶる作品でした。 映画の原題「PRIMAVERA」(プリマヴェーラ)はイタリア語で「春」を意味するそう。 まさにヴィヴァルディの「四季」の第1曲「春」そのものです。あらゆる束縛から逃れ、最後に自分の力で自由を手に入れたチェチリアの「春」を表しているように。
    ヴィヴァルディと私
  • 2026年6月9日
    ふたりの読書会
    以前読んだ、カナダの刑務所での読書会の様子を描いたノンフィクション、アン・ウォームズリーの『プリズン・ブック・クラブ/コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』は、 会を重ねるにつれメンバーの内面や発言が変化していく様子がとても興味深く、共通体験としての読書の意義に改めて気付くことができました。 『ふたりの読書会』は、無期懲役の受刑者の大矢章市さん(仮名)が『プリズン・ブック・クラブ』と、その本の訳者である向井和美さんの『読書会という幸福』を読み、感銘を受け出した一通の手紙からはじまった往復書簡をまとめた1冊。 この本を読んで、大矢章市さんの言葉のひとつひとつが深く印象に残り、強く心を揺さぶられました。 手紙での読書会はタイムラグはあるものの、とても豊かで、選ぶ本の中には殺人を扱ったような小説もあったり、差別や戦争など難しいテーマのものだったり、それでもふたりの読書会は驚くべき洞察力に満ちた意見が交換されます。 犯罪を犯してしまったという罪の意識から語られる小説は、世間一般の印象を覆す切り口から真実を切り取るかのような鋭さです。 「本を読みたい。読んで感想を他者と共有したい」という大矢さんの熱意には素直に敬意を抱くし、過去がどうであれ向井さんが支援したくなる気持ちにも共感できます。 「この言葉に出会っていれば自分は道を踏み外さなかった」と言われているけど、「今だからこそ、その一文のその言葉が語りかけてくれる意味がわかる」とも言う大矢さん。 この本を読んで何度も目頭が熱くなり、わたしはこんなに真摯に本に向き合ってきただろうかと、考えてしまいました。
    ふたりの読書会
  • 2026年6月5日
    料理と人生
    料理と人生
    とてもおもしろかった。 アフリカにルーツのある人々の多様性について、これまであまり考える機会がなかったので、新鮮な気付きを得た気がします。 文学と料理という二つの領域を追求したマリーズ・コンデ。グアドループで生まれ、アフリカ人と結婚してアフリカで暮らし、そしてその後イギリス人の伴侶と歩んだマリーズの人生は文字通り越境の旅。 マリーズ・コンデの文学に描かれるのはアフリカン・ディアスポラの人々の軌跡。 本書では、マリーズが訪問したさまざまな地域での文学経験と料理体験が語られているのだけど、知らない名前ばかりで、どんな味なのかすらイメージできない。サツマイモがしばしば出て来るけど…。 「文学と政治は完全に切り離せない」と語るマリーズだけど、文学と料理もまた完全には切り離せない。 ひとりの作家の生涯が描かれた本作は、同時に「食」を通じてクレオール文学の意味を理解するための一冊であり、現代において「世界」という言葉の動的な意味を考える時に最も必要な視点を与えてくれる一冊でもある気がします。 若いときから老いさらばえるまでの人生は波乱ばかり。なにやらしみじみした気分で読了。コンデの小説を読まなきゃと思う。
    料理と人生
  • 2026年6月3日
    チボー家の人々[新版] 1 灰色のノート
    チボー家の人々[新版] 1 灰色のノート
    以前から気になっていた『チボ-家の人々』、第一次世界大戦前後のヨーロッパの大変動期を舞台に、若者たちの青春と悲劇を描いた大叙事詩。白水社より黄色の美しい装丁で新装版が刊行されました。 全10巻、これから読みすすめていこうと思います。 まずは「第一部 灰色のノート」は、チボー家の次男ジャックと学校で知り合った上級生、ダニエルとの家出から話しがはじまります。 思春期の少年二人の互いの思いを綴った灰色のノート。 汚れなき青々しさ、十四歳のジャックの無軌道な純真さが刃物のように突き刺さってきます。 結局は家出は失敗してしまい、それぞれの家族から真逆の出迎えられ方をする事で、これからどんな人生を送ることになるのか、というところでこの巻はおしまいです。 第一部からとってもおもしろく、次の展開が気になります。「高野文子さんの漫画『黄色い本』を読むと『チボー家の人々』が読みたくなる」とありました。こちらも読んでみようかな!
    チボー家の人々[新版] 1 灰色のノート
  • 2026年5月31日
    ちくま日本文学(011)
    金沢旅行で読み終えた、泉鏡花。 泉鏡花ゆかりの金沢には記念館があり、面する通りは、"新町・鏡花通り"と名づけられていました。 住宅街と商店街が入り混じった街並み、鏡花を読み終えたあとに見たそんな町並みは、当時の暮らしが想像され、人びとの価値観や言葉づかいなどが醸し出す、懐かしさや温かさ、時に寂しさを感じさせる独特の空気感を感じさせてくれました。 鏡花独特の語呂の良さ、美しい言葉の使い方、神秘的で奥深く、妖艶な世界を想像しながらじっくり読んでいると、現実のこの世界も異世界も、境界はないのではないかと思わせます。
    ちくま日本文学(011)
  • 2026年5月23日
    俺の職歴
    俺の職歴
    ロシア革命後の頃のユーモア作家として、当時の生活や庶民の会話がありのままに写し出される短編集。登場人物はみな、可愛らしいくらいに素直で正直で、適度にこずるくみっともないけど、楽しく生活している感じ。 最後の「ゾーシチェンコを偲ぶ会」で作家の辿った道を知ると、その印象に対して哀しい暗い色が差してしまう。作品の価値には何の関係も無いことだけど、政治が介入する醜さに辛い思いになりました。それでも、ゲオルギー・コヴェンチェークの挿絵はかわいい。
    俺の職歴
  • 2026年5月21日
    パルプ (ちくま文庫 ふ 50-1)
    パルプ (ちくま文庫 ふ 50-1)
    たまによく分からない物語を読んで、「なんだったんだろう、これは」という気持ちで終わるのがある。怪作とか傑作とかの惹句に引かれて読んではみたけど、怪作なのか傑作なのかは分からないし、それを考察したほうが良いのかどうかも分からないから考えない。でも、こんな世界観のものを読んで楽しむのは好きけっこう好きだったりします。最初の3ページを読んでみて楽しめそうだなと思ったら多分受け入れられると思う。 20世紀アメリカの作家であり詩人のチャールズ・ブコウスキーの遺作となる「パルプ」は、まさにそんな物語で、「パルプ」とはかつてのアメリカで大量生産、大量消費された三流雑誌のことらしく、粗悪な更紙を用いて安価に製造され、読み捨てられ、内容も探偵、SF、情欲的など通俗的なものが多かったらしい。 物語の主人公のニック・ビレーンは探偵で、自称「有能なダメ人間」のハチャメチャな出来事を書いたこの作品は、どうでもいいことの繰り返しの中に、たまに興味深い出来事があり、その興味深い出来事がハチャメチャで主人公以外の人間もハチャメチャだとこんな「パルプ」みたいな物語になるのかもしれません。好き勝手に生きていい加減な人生を送っても、案外本人は幸せなのかも!
    パルプ (ちくま文庫 ふ 50-1)
  • 2026年5月20日
    フランドルの四季暦
    フランドルの四季暦
    季節ごとの自然と人間の関わりを美しい文章で綴られている本書。端正な訳文と、それに添えられた大野八生さんの素敵な挿画から、 春の予兆を見つける歓び、夏の終わりに潜む秋の気配、冬のキリリとした空気感が手に取るように伝わってきます。 特に春や夏では、様々な植物や虫、鳥たちが姿を現し始めるところなどは、夢中になって追いかけたり、草むらを駆け回った子供のころを思い出させてくれました。 「覚えている限りでは最も遠い過去に始まり、一九三八年に書き上げたこの本を、私は一生かけて書き継いでいくことになるでしょう」 年々季節の変わりめが曖昧になってきているけど、四季を綴ること、感じることはずっと終わることはないと、思っていたい。
    フランドルの四季暦
  • 2026年5月19日
    花の果て、草木の果て
    自然のなかで枯れ、朽ちていく植物のすがた、その命をつなぐ最期の営みに胸を打たれます。 多様性を受け継ぎ、様々な形を取り、終わりを迎える。 本書は美しい写真を見ているだけでも癒されるけど、添えられた文章と共に更に楽しめました。 次の年につなごうとする植物たち、わたしたちの目には小さな世界だけど、その営みは想像以上に大きい。
    花の果て、草木の果て
  • 2026年5月17日
    海風クラブ
    海風クラブ
    大勢の登場人物が入れ替わり立ち替わり目まぐるしく語る中で、この物語の主人公を誰か一人に絞れと言われたら、それは物語の舞台「海豊村」だろうと思います。 「海豊村」のモデルは台湾東部の和平村であり、実際に起きたセメント工場建設と自然破壊反対活動、不可逆的な生活の変化が書かれている。 登場人物は山に住む伝説の巨人も含めて、台湾の抱える複雑な問題をそれぞれに代弁するように、 狩猟を中心に暮らしていたが開発計画のために土地を手放す原住民族、工場建設による人の流入を狙い商売を目論む漢人、 土地開発に反対する旗振りを務める大学出の漢人と、生まれも育ちも異なる人々が村を中心に集い、人の呼吸を通じて山と海に抱かれる。 「自然の環境では、天災に遭うことで再生が始まる」 どんなに人間があがいても自然の力に勝るものはないということを改めて気付かされる、そんな物語。 呉明益の作り出す世界観に魅了されました。幻想的で神話的、なぜか落ち着くこの空気感と心地良い文体が心に響きます。 今回の表紙画も呉明益によるもの。あとがきでルドンの絵をオマージュというか、倣って描いたものだと知りました。 表紙からは冒険ファンタジー的なものを想像していたけれど全然違った。
    海風クラブ
  • 2026年5月13日
    民藝の歴史
    民藝の歴史
    世間で言えば「民藝」と言うのかもしれませんが、手仕事の器やかご、置物などが好きです。 そんな「民藝」について説明を求められると、何となくこういう事かな?というのはあっても定義するのはなかなか難しい。現代にも生きた「民藝」をどう捉えるべきかわかりませんでした。 そんな中で読んだ2冊、『わかりやすい民藝』は、そのタイトルのとおりわかり易く、『民藝の歴史』はより深く、柳宗悦の「民藝」とは何かについて迫る内容で、どのような経緯で「民藝」と言う言葉を使いはじめたのか、なぜ使わなければいけなっかたのか、柳宗悦の言葉を引用しながら、個人史や当時の社会的背景からカウンタ-カルチャ-(抵抗運動)として生まれた「民藝」について書かれていて、なるほどと思いました。
    民藝の歴史
  • 2026年5月12日
    わかりやすい民藝
    「民藝」につながる、少し前に見た『美しいユートピア 理想の地を夢みた近代日本の群像』展 ”美しさ”にまつわる芸術、装飾工芸、建築デザインにテーマを絞り、暮らしの中の「美しいユートピア」を見つめる幅広い分野の作品が展示され、農民美術の振興に献身した山本鼎の展示では、かわいらしいこっぱ人形も展示されていました。 「自分が直接感じたものが尊い そこから種々の仕事が生まれて来るものでなければならない」という山本鼎の言葉が心に残ります。 「民藝」の考えも時代によって変化しますが、根本的にはよし悪しの区別はなしに、モノの中に見え隠れする〝人間らしさ〞を微笑ましく、心穏やかに感じ取ることが出来たらいいなと思います。
    わかりやすい民藝
  • 2026年5月9日
    雪の練習生(新潮文庫)
    ホッキョクグマが人の言葉を理解したり、会議に出席したり、自伝を綴ったりする姿に最初は少し戸惑ったのだけれど、すぐにこの「わたし」の語る物語に引き込まれて、次第に人とクマの境界が曖昧に感じられてくるから不思議。 そして、クマの目を通して語られるうちに、わたしたち人間の振る舞いがどんどん奇妙なものに思えてくる。 社会主義国のサーカスに対する動物保護団体の非難、育児放棄した母グマをめぐる、母性本能論。 ただ生まれて生きたというだけなのに、地球温暖化問題の象徴に祭り上げられ、成長してその愛らしさが失われ、見向きもしなくなる人の身勝手さ。 そんな耳に痛い人間達の行動だけれど、それを決して糾弾することなく、時にユーモラスに、時に悲しく、そしてあくまでも美しい情景描写と共に綴られているせいか、嫌みなく文章ひとつひとつがしっくり馴染むように、真っ白な雪と氷の情景がまるで残像のように残ります。 『本の練習生』と合わせて読みました。
    雪の練習生(新潮文庫)
  • 2026年5月4日
    城南旧事―北京の思い出―
    城南旧事―北京の思い出―
    客家系の父親、台湾出身の閩南人の母親の間に生まれて、台湾から北京にきた少女が見た胡同での暮らし。 幼年時代の友だちとの交流、近くの恵安館に住む狂女の哀しい事情、学校生活、盗品を隠す泥棒、歓迎されざる食客の追い出し作戦、幼いころから親しんできた子守との別れなど、季節の流れの中で北京の古い街並みと生活を楽しみました。 この時代の日本軍が与えた傷跡にはいたたまれなさを感じます。最後の「お父さんの花が散った。私はもう子供ではない」に胸が締め付けられました。
    城南旧事―北京の思い出―
  • 2026年5月1日
    ミナを着て旅に出よう
    『つぐ minä perhonen』展に行き、いろいろ感化される事があったので読みました。 展示では、貴重な原画やテキスタイルのデザインが生まれるまでの過程や、何をイメ-ジし、どんな風にデザインが図案化されたのか。 例えば、手でちぎったマスキングテープをランダムに貼ったり、色を塗った紙を小さな三角に切り、一枚ずつ貼ったもので波をイメ-ジしたり、見ているだけでワクワクしました。 更に、刺繍や織り、プリントをする工場での過程も紹介されていてその技術の高さも知ることができました。 ブランドの設立当初から、修繕やお直しを行っているという展示では、服にまつわるエピソードや、それに対してどのようなリメイクが施されたのかを知ることができます。 古くなったものや、少しの端切れをも大事にするその姿勢に、消費するのがあたり前になっている、そんな日々の質を考え直してみようかと思いました。
    ミナを着て旅に出よう
  • 2026年4月29日
    本のある場所を訪ねて
    まず最初に、著者の名前が南陀楼綾繁(なんだろうあやしげ)と、本当に何とも怪しげな名前に笑ってしまったけど、本業界では、たぶんとても有名な方らしく、内容も独立系書店、まちの本屋、小規模出版社、地方出版と「本の力はまだ衰えてはいない」とする著者が、全国で本のために頑張る人たちをを訪ね歩いた記録を収めた本で、いろいろあっても店を構えることになった店主たちは、みな客と直接触れ合い、良書を届けることを大切にしている。 経営的にも「始める楽しさと続ける難しさ」とある以上、うまく行かない話もありそうだけど、本に関わる店主の熱い思いがあり、それぞれに特徴がある本屋の話しを読んでいると訪ねてみたくなります。
    本のある場所を訪ねて
  • 2026年4月25日
    DEEP LOOKING 想像力を蘇らせる深い観察のガイド
    日々の忙しさや膨大な情報にさらされる生活のなかで、どうしても自分の視野に固執してしまいがち。視点や視座が固定されると思考が硬直化し、柔軟な対応ができなくなる ことがあります。何かをしっかり”見る”こと、ひとつのものに”じっと集中する”(待つ)ということがどれほど大事なことか、「アートを観察する」をベースに、凝り固まった思考から解放され、自由に創造的に思考できること、この本にはそんな潜在的な感覚を取り戻すためのヒントが詰まっていました。 アート好きな人はもちろん、この危機的な時代にどうやって生活を豊かにしていくことができるか、わたしたちの想像力や感受性をあたたかく呼び覚ましてくれそうです。
    DEEP LOOKING 想像力を蘇らせる深い観察のガイド
  • 2026年4月22日
    山の本棚
    山の版画家、大谷一良さんの描く山の風景が好きです。 上田茂春さんによって集められた、山にまつわる書籍を集め紹介したブックガイド的エッセイ集『山の本 収集の楽しみ』にも、大谷一良さんによる版画が表紙や挿絵に使われています。この本は版画もいいけど、装幀のすべてが美しい。 「集まる楽しみが昂じてくると、集まる方に夢中となり、読む方は二の次になる本末転倒も珍しいことではない。本はそういう魔力も持っているのである。」 『山の本棚』は山の本だけに限らないけれど、自分の読書や山旅を豊かにしてくれます。
    山の本棚
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