ぼんじ徹平 "ミトンとふびん" 2026年2月12日

ミトンとふびん
ミトンとふびん
吉本ばなな
手軽に読める短編集です。でも登場人物たちは、身近な人の「死」によって途方もない喪失感を抱えて生きています。 そんな重荷を旅や人との出会い、過去を振り返る中で少しずつ下ろしていく話です。 短い物語の中で、旅先の食事や風景が自然に表現されていて、一つ一つの表現に心打たれて何度も読み返してしまいました。 健康に生活していると死は遠く感じます。 でも身近な人の死や自身の病で、実は身近なものだと思い知らされ、言いようの無い喪失感を抱えることになります。 心の回復は運次第かもしれません。 そんな時は後書きの言葉を胸に日々生きたいと思います。 『いつまでもここでだらだらゴロゴロしていたいですが、重い腰を上げ、過去に別れを告げ、ふりかえらず、でも楽しくのんびりと、はるか遠くに見える次の山に向かって歩んでみます。』
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