ミトンとふびん
146件の記録
鳩@hatopoppo2025年11月24日読み終わったなにかを失った人、人知れず傷ついている人が出てくるのに、とても優しくあたたかい物語たち。彼/彼女たちには気の合う人間くさい素晴らしい人たちがそばにいて羨ましいなと思ったり。 良い本に出会えた。
たびたび@tabitabi2025年11月16日読み終わった久しぶりに読んだ吉本ばななさん。独特のやわらかい文体と、喪失と再生を描いたお話がよく合っていると思う。 折に触れて読み返したくなる気がしている。

しろ。@shiro_book2025年11月4日読み終わった朝井リョウさんが紹介されてるのをYouTubeで見て購入。 どうしよう、この本が好きすぎる。 何だこの心が温かくなる言葉選び。 この本を読んで心が救われた気がする。 ありのまま、今生きてるだけが幸せなことなんだなって。辛いことがあると、今があることだけが幸せな気持ちになるのが痛いほど共感した。 過去をさまよう心を抱いて生きている人に贈りたい。特に愛する人が亡くなった人は刺さる。


reina@dawn_392025年11月3日読み終わったなんというか、とても軽やかな本。 人生はつらいことが多い、でもそれを無理にどうこうするわけでもなく、乗り越えるというのでもなく、ただ受け入れていく、そんな軽やかな物語たち。 p90 相手の好きなところを好きなままにするには、距離をちゃんと丸く置くことだと私はいつのまにか思うようになっていた。 p105 人はこんな気候の中でも暮らせるように、工夫して、注意して、がんばってきたんだから、大丈夫だよ。 歯をちゃんと毎回磨けば、虫歯にならないだろう?それと同じなんだ。 気をつければ、こんなすごい温度の中でも人は生きられる。まるで毎日があたりまえにあるかのように。備えればいいんだ。それが人間の力なんだ。」 それと同じ。命取りになりかねない要素満タンのカップルでも、ちゃんと不幸に備えている心がまえだから、私たちはまだいっしょにいられる。 道を探せる。 p133 自分の人生を受け入れるだけ、生きていることを認めるだけ。 p137 だれかが認めてくれたなら、それが会っていなかった父親であっても、異国の見知らぬ人たちであっても、私たちはいっしょにいていいという自信を育てていける。 それは地球が丸いからだ。それと同じように、あちらの世界もこちらの世界も、よその人と母たちの感想もきっとみんなつながっている。 p174 私は、この絵のような永い時を生きることはできない。それでもまだ旅の途中であり、人生というのは決して明るいものではない。むしろ暗い勢いを持って、茨の道をただ歩んでいくものなのだ、それは良きことであり、それでいいのだと、聖マタイの表情を見ていてしみじみ思った。 p201 なにも伝わらなくていい、悲しみは私だけのものだ。 p215 本格的に壊れたり朽ちたりするまで、だいじに手入れをしてその人の生活の一部になって。 そういう時間の使い方を人もものも取り戻せたら、身の丈に合った健やかなこの気持ちが自分の周りにも満ちていくような、そんなイメージがある。 p219 自分の人生は失敗だ、なんでこんな迷宮に入ってしまったのだ、と思う。 人の気持ちなんて、そんなものだ。真実は頭の中には常にない。 真実は流れついた状況の中にだけ、全て存在する。 p247 だいじなのは、突き詰めないこと。 私は間違ってない、間違った人たちといっしょにいるんじゃない。 そんなことは、自分にしかわからないのだ。 自分に自信を持つってそういうことだ。
saeko@saekyh2025年10月28日小学生の頃に『TSUGUMI』を読んだことがきっかけで吉本ばなな作品を好きになり、学生時代は頻繁に手に取っていたが、大人になってからはまったく読んでいなかったから、かなり久しぶりの邂逅だった。 読み始めて、ああこの繊細さ、文章のうつくしさ、と懐かしい思いがした。ともすれば少し食傷気味になってしまいそうなメランコリックな語り口ではあるが(なにかの物語で『彼女は吉本ばななが好き』というのが皮肉っぽく使われていた記憶がある)、それがとにかくやさしい。そのやさしさがこれからの人生、折に触れて沁みてくるだろうと思った。 短編集だが、なにかを失った人々の物語で構成されている。これを読んで、周りの人に感謝したり、日常を大切にしようと思えたから、やはり物語の力はすごい。 「でもここで終わるんだったら、もっと明日葉の天ぷら食べとくんだった、おひたしも。それくらいしか思い残しがない。この人生はすごい、それってすごいことだ。誰にもわかってもらえない偉大さだが、なんて偉大なのだろう、私というこの生命体。」




つむぎ@cymarm992025年10月24日読み終わった大切な誰かを失った時、すごく悲しくて苦しいけれど、 その人との想い出を胸に少しずつ進む勇気を感じました。 何気ない日常の中で、優しく包んで背中をさすって、 最後にぽんと押し出してくれるような温かいお話ばかりでした。 私もいつか大切な誰かを失っても、 こんなふうに日常の中へ再び歩き出していけるのかな。
- 07@cocoa0072025年10月18日読み終わったここで書影を見かけて吉本ばななが懐かしくなって読んだ。昔はたくさん読んでいた。変わらずのばななワールドだった。読んでいる時間の夢みたいな感じは、やっぱりこの人の小説じゃないと味わえない。 つい忘れがちな些細で美しい人生の瞬間を切り取っておいてくれる小説家。忘れかけても、この人の本を読めば大丈夫、みたいな。そういう小説家。





たま子@tama_co_co2025年10月15日読み終わった毎晩一編ずつ読んだ。読みながら感じたじわじわがまだ残っていて、かなしいのに心は凪いでいる。この本をいつかまた救いを求めて手にとる日がくるのかもしれない。それはとてもかなしいことのような、あたたかいことのような。










harucaの本棚@mochacha2025年9月23日買った読み終わった再読何ということもない話。大したことは起こらない。登場人物それぞれにそれなりに傷はある。しかし彼らはただ人生を眺めているだけ。好きだなあ、この本📕



ロッタ@rotta_yomu2025年9月14日読み終わった朝井リョウ曰く、 「めっちゃいい小説。難しい言葉は全然使われていないし、大きな起承転結がある物語でもないんですけど!! むちゃくちゃ染みる」 最近、読書界隈では『朝井リョウがおすすめしていた本を読む』のが密かな(?)ブームになっていて、わたしもその波を追いかけ中〜🏃♂️💨 窪美澄さんの『じっと手を見る』が本当によくて、勢いのまま張り切って次の本を手に取った。 で、感想なのですが、、、 わたしはもともと吉本ばななさんの世界観があまり分からず、そして今回もやっぱり分からなくて、、、(ごにょごにょ) ただ、朝井リョウ氏はこうも言ってたよ。 「分からないものとの出会いも、すごく大事じゃないですか?」 うん!そうだ、そうだ!と納得して、 今はチョンセランの『アンダー、サンダー、テンダー』を読んでいます。いやーー、まるで青春映画を観ているよう!(でも空は青じゃなくてグレーなの)甘酸っぱい。


雪餅@yuki3daifuku2025年4月2日読み終わったまたいつか大切な誰かを失い遺された側になってしまった人たちの物語 読みながら、自分がまだ何も失っていない状況にいることを痛感したし、中学生の頃に「キッチン」を読んだ時の感覚を少し思い出した (中学生の時「キッチン」と「TUGUMI 」が大好きだった) 愛する人を失ってしまった痛みをどうやって消化していくのか、向き合うのかは人それぞれだけど、きっとこの作品が私の支えになって癒してくれる時が来るんだろうと何となく感じた 個人的にカロンテが特に良くて、電車内で涙を堪えながら読みました
夏しい子@natusiiko2025年3月7日かつて読んだ第58回の谷崎潤一郎賞の受賞作。 身近な人が亡くなった事からの悲しみと喪失と新たな出会いと再生の短編集。 どの話もしっとりしていて、人のちょっとした包容的温かさを感じられる小説だった。
小林音@yoru_yonaka1900年1月1日読みたい積読のまま断捨離で手放したのに、とある動画で朝井リョウによるこの作品の勧め方があまりにも魅力的で、ものすごく読みたい→読みたいに落ち着いたところ。





















































































































