
レイカ
@yukari125
2026年2月12日
ラウリ・クースクを探して
宮内悠介
読み終わった
◾️探しているのは、誰か
舞台は1970年代、エストニア。
少年ラウリ・クースクは、父親が手に入れたコンピュータで、プログラミングに目覚める。
ソ連の研究所に入ることを夢見て進学するが、ソ連は崩壊し、エストニアの政治や社会にも影響する。
プログラミングの才能を持ちながら、それを発揮する場がなく、歴史に名を遺すような人物にはなっていない。
ラウリは今、どこで、何をしているのか?
ジャーナリストである語り手は、ラウリが幼いころに過ごしていた街や関わりがあった人々を訪ねて、彼の足跡をたどる形で物語が進む。
この小説の面白さは、
「ラウリとは一体、何者なのか」を明らかにしていく構成をとりながら、
「ラウリを探している人物は、一体、何者なのか」を明らかにすることを
クライマックスにしていることにあるだろう。
読者は、ラウリを探していたつもりが、実は別の人物も探していたことに
気が付かされる。
少年時代に育まれた友情は、大人になっても失われない。
読後、爽やかな気持ちになれる1冊。
#読書
#読書好き
