こよなく
@funyoi
2026年2月13日
人間の条件
ハンナ・アレント,
牧野雅彦
読み終わった
一応通読した。通読したけど、射程が広すぎて、どこから感想書こうか。とりあえず、古代ギリシャ哲学やデカルトまで、西洋思想を一瞥出来たのは楽しかったかな。
アレントが言ってるのは、公的領域の衰弱と全体主義の危険性と警鐘?公的領域が衰弱してるから、自己を開示(行為)して、人間の複数性に揉まれて、そうやってアイデンティティを客観して、世界と繋がれ、共通世界のテーブルを囲め。
じゃないと、自分の内面に逃げ込んで、自分の欲望と欲求を満たす必然性の労働(生命活動)だけをする孤独な動物になるぞ。
人間の条件とは、生まれた瞬間に世界に生きる環境を条件付けられることであり、行為(新しい何かを始める)によって世界に条件を打ち立てることだぞ。
アレントが、わりと近代の人なのが助かる。序文のロケットの開発から、人間が扱える力が地球規模を越えたのに、人間は数字で科学を認識するから、もう人間の感覚の範囲を越えて、人間が産み出した技術を理解できなくなってる。このままだと機械に従うだけの存在になると、科学の進歩の警鐘に繋がる話が面白いし。実際、AIとかそんな感じだし。地球規模を越えた力が人間の条件を変えるというのはSFチック。
生産と消費を資本主義社会の姿も、労働(生命活動)が重視される社会の姿も、現在とかなり当てはまる。生活ファーストですよ。社会の制度にはなかなか目がいかない、即実的効果しか見てない、永続的な世界には興味がない。なんか書いてて嫌になってきたな。自分も循環に浸ってるし。
でも、生命活動に余裕がないと、公的領域には向かえないよな。そもそも新しい何かを始める(行為)って、人は複数性で差異があるから生まれる概念だけど、メディアやSNSの声の受け売りになってないか、自分の行為が反映されてるのか。自分は新しい始まりを出来るのだろうか。
エコーチェンバーって、めちゃくちゃ公的領域を衰弱させてるよね~。
