
ジクロロ
@jirowcrew
2026年2月13日

脳の大統一理論
乾敏郎,
阪口豊
読んでる
自由エネルギー原理によれば、その答えは「人間は世界に関する不確実性の最小化を目指して仮説を立てる」である。脳は、世界で起きる現象の特性を表すさまざまな生成モデル(仮説)を作り、その生成モデルが正しいことを示す証拠をかき集めようとするのである。ある哲学者はこのことを「自己証明する脳」と呼んでいる。
(p.84)
「世界に対する不確実性の最小化」
文面からすると、「自由」という言葉とは程遠い気がするが、エネルギー全体に対する「最小化」と捉えると、自由に使えるエネルギーの最大化ということになる。
著書では「確実性の最大化」とは表現しない。
「世界の確実性」こそが「不確実性」に他ならないからだろうか。
確実な世界とは死物であり、そこに自由もエネルギーも、概念として不要となる。
不確実な世界であるからこそ生きているのであり、自由とエネルギーという概念の重要性が増す。
「生成モデルが正しいことを示す証拠をかき集めようとする」脳の働き、その理想型がAIにより実現されようとしているならば、これからの人間の楽しみは、「人間(という概念)」に関する不確実性を最大化することーーこれこそが自由エネルギー原理の向かう先の一つではないかと思われる。