
noko
@nokonoko
2026年2月13日

死ぬ気まんまん
佐野洋子,
関川夏央
読み終わった
借りてきた
心に残る一節
患者の言葉の向こう側の言葉でないものは、その時が来ないとわからない。理性や言葉は圧倒的な現実の前に、そんなに強くないのだ。
私はその時頭のうしろからすっと何かが入ってきたようにわかった。
「わかった、あなた、もう救われていたんだよ。仏様が救ったのは、体じゃなかったんだよ。魂が救われていたんだよ。だから、あなたは、苦しんだり不安じゃなかったんだよ。普通にしていられたんだよ」
神も仏も信じていない私が言っていた。
…
「あーそうか」
彼女が言った。
「やー今、すごく嬉しかった。そーだね、そーだったんだ。ありがとう。言ってくれなかったら私わかんなかった」
光の余韻の残った卵形のほほを涙が流れていった。
