
りなっこ
@rinakko
2026年2月13日
わたしの名は赤(下)新訳版
オルハン・パムク,
Orhan Pamuk,
宮下遼
読み終わった
再読。素晴らしかった。舞台は16世紀末、栄華に影の差すオスマン帝国イスタンブル。イスラムの細密画や装飾写本の美麗な世界が、西洋絵画の手法を知ってしまった絵師たちの懊悩とともに描かれている。神の視点を探求し、痕跡を残さない様式美を極め、最後は盲目になり光を失うのが彼らの本来の理想だ(でも、自分と他者とを区別されたいとは全く思わないものだろうか…いや…)。
語りの絡繰りも秀逸で、とりわけ“わたしの名は赤”の章は短いけれど鮮烈なイメージがここから全篇に行き渡るようだった。(シェキュレの強かさも存外好きでしたw)







