
人工芝
@_k55y
2026年2月13日
カフネ
阿部暁子
読み終わった
家族とはいえ、しょせんは他人。
自分では“愛”だと思っていたものが、いつの間にか相手の首を絞めてしまう
そんなことは、決して珍しくないのだと思う。
そして、他人の本当の気持ちは家族であっても分からない。
誰もがそれぞれの背景を抱えながら、生きている。
気づけば他人軸になっていた自分の人生。
本当は、自分のために生きることが正解なのだろう。
けれど、誰かのために生きる「他人軸」の中にも、また別の幸せがあるのかもしれない。
孤独に耐えきれず、
誰にも頼れず、
それでも生きていく。
人間の弱さが丁寧に描かれ、現代社会が抱える問題も鮮明に浮かび上がる。
文庫になるまで待とうと思っていた一冊だった。
けれど、待たずに読んでよかったと心から思えた作品。
「生きている」
それだけで、希望は持てるのだと教えてくれる。

