
柳
@horatio_witness
2026年1月17日
月と六ペンス
サマセット・モーム,
William Somerset Maugham,
金原瑞人
読み終わった
結局彼は、月を掴んだのか。
最後の絵を燃やすように頼んでいたのなら、掴んだか、もう目の前で掴んでいるところまで行けていたのかなと思う。
彼ってドン引きするくらい天邪鬼な人だから、自分が“月を掴んだ作品”を、世間に晒されたくなかったのかもしれないなと少し思ったり。
まあ、掴み損なっていても彼は燃やしそうだけども。
彼に同情できるかは分からないけれど、“良かったね(他人事)”くらいは思ってあげてもいいかな。
画家がモティーフということもあり、“文学”に親しみ慣れていない私にとってはかなりとっつきやすい作品だった。
登場人物たちの容貌が詳細に描かれており、想像もしやすい。容貌だけでなく、描写も緻密。タヒチのあたりが特に。行ったことはなくても、その場所を想像できる。ゴーギャンの作品が私の貧相な想像力を補ってくれたように思う。
あとはやっぱり、当時の価値観が知られたのはとても勉強になった。女云々に関しては“うるせー!!”とは思うけれど、そういう表現や描写が変わらず残されているのは、とても良いことだと思う。