
夏
@apricity
2026年2月14日
虚弱に生きる
絶対に終電を逃さない女
読み終わった
最初から最後まで自分の話でびっくりした。
人生のどんな場面で足掻いていても、所詮私の頑張りはマイナスをゼロにするための水面下の足掻きで、スタートラインにすら立てないんだ、と何回も絶望したことを。「努力」として他者評価認定されるには、0からプラス方向へ向かう類のものしか扱われないと知ってから何も頑張れなくなったこと。この世の中は体力がある人間が作っているから、体力を持たない人間は淘汰される運命だとは思うけど、私と同じような人が、こうしてど真ん中のフィールドに食い込んでくれることがあるなんてと感動している。限られた体力というリソースをどこに分配するかを必然的に考えなくちゃいけないから、本当は思いつきで動く自由奔放な私が、事前準備と検討と取捨選択し計画した行動に縛られるのが悔しいと思っていた。福祉の話は心苦しくて何度か閉じた。どれだけ福祉サービスが拡充していたって、そのサービスを見つけ、相談に行き、初対面の相談員さんに自分の事情を説明し、審査等々をこなす体力が残っていなかったら福祉にだって辿り着けない。なんとか這いつくばって相談に行っても、私は(診断上)グレーゾーンだった故にサービス上は何も該当せず、結局は自己努力の上で生き抜かなきゃいけなくなって絶望して数年。この本を読んで、もう一度診断に行こうかと思いました。
その人の人生の経験値や収入、友人関係、趣味、恋人または結婚の有無は全て=体力の総量だという悲しい事実。著者さんが言うように、体力があろうがなかろうが、それなりに安心して生きられる世の中であってほしいから、絶望しててもちょっとだけ希望を持って、その時にできることはもちろんしたい。(選挙とかね)でも、ジェンダー問題と同じく、この格差を取り除くためには、結局メインストリーム側である体力のある人たちにがんばってもらわないと、こちら側の声は雀の涙になる。体力がある人たちにどう伝えたらこういった人間の存在が伝わり、少しでも話が通じるようになるんだろう、と日々頭を抱えていたけれど、「とにかくこの本読んで!」と渡してみるのも1つアリかな、という希望。(日々明るく外との繋がりを重視するタイプの人がそもそも本を読んでくれるのかどうかはわからないけれど。)自分のことを誰かに説明しなきゃいけないのにそれすらする体力が無い時、すぐに差し出せる名刺のような本になりました。ありがとう泣


