
おとわ
@otty1211
2026年2月14日
一九八四年新訳版
ジョージ・オーウェル,
高橋和久
買った
読み終わった
感想
なんーーーーとも、恐ろしく面白かったんだよね。
この世界を「面白い」と言うのは憚れるんだけど、物語としては「面白い」。
1984年、恐怖の全体主義的世界。
権力に違和感を感じながらも心の自由を頼りに生きるスミスと、心の中まで管理しようとしてくる社会。
心の中の自由は守り切れるのか?
これ1949年に書かれてるということが驚きなんだよね。
しかもロシア・ヨーロッパ(ユーラシア)、米英(オセアニア)、中央〜東アジア(イースタシア)という三大陸に分かれている。
今の世界情勢に通ずるところあり、SFとは割り切れない。
夜と霧にも繋がるような、自由をそのまま表現できない世界で、心の自由をいかに保つか。
ここまで強制的に洗脳されるなんて実際には今までなかったことで、物語ってすごい。
—————-
もし人間らしさを失わずにいることは、たとえ何の結果を生み出さなくとも、それだけで価値があると本気で感じられるならば、かれらを打ち負かしたことになる。
階級社会は、貧困と無知を基盤にしない限り、成立し得ないのだ。
比較の基準を持つことを許されない限り、自分達が抑圧されているという事実に気づきさえしないのだ。
人間が全体として意志薄弱で臆病な生物であって、自由に耐えることも真実と向かい合うこともできないから、自分よりも強い他者によって支配され、組織的に瞞着されなければならない。
自分よりも高度の知性を持った狂人に対して何が言えるというのだ?


