橘海月 "高島太一を殺したい五人" 2026年2月14日

橘海月
橘海月
@amaretto319
2026年2月14日
高島太一を殺したい五人
塾の教え子を殺した高島太一、その彼を殺害しようと目論む塾関係者の五人。動悸は被害者の復讐や塾の保身など様々だが、意を決した彼らが別々に別荘に辿り着いた時には、太一は床に転がり生きてはいるが意識がなかった…。生者を前に殺害方法を検討する、前代未聞のミステリ。 物語としては非常に不謹慎だが、冒頭の深刻さから打って変わって「どうせこのまま死んでもらうのだから、できるだけ自分達が疑われないようにベストを尽くそう」と、五人がああでもないこうでもないと模索する様はコミカルで笑ってしまう。死者が出る前に推理合戦するのも、誰もこの期に及んで彼を助けようとしないのも。 そして結論が出そうなあたりからの違和感が、最後は見事に回収される。表題も含めてよくできていた。
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