しゅう "傲慢と善良" 2026年2月14日

しゅう
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@shuu62
2026年2月14日
傲慢と善良
傲慢と善良
辻村深月
インパクトあるタイトルにいつか読みたいと思っていた。 とりあえず第一章を読んだところだが、名作の予感しかしない。 ともするとこぼれ落ちてしまいそうな人間の機微を、気取らず、平易な言葉で丁寧に描写された文章が染みる。 ストーリーは、一面的な見方では理解が浅くなりそうな展開で、あらゆる可能性が頭の中で渦巻いている。 早く続きを読みたいが、居住まいを正しながら読みたくなる、そんな作品だ。 以降読書ログは会話部分に。
傲慢と善良
しゅう
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@shuu62
(ネタバレ有) 第1部を読み終わった。 我々はふだん、言葉の取捨選択、文脈の正当性や攻撃性、あらゆる過程を吟味すること無く、簡略化してコミュニケーションをしている。 それは当たり前の事で、全てのコミュニケーションについてそんな思索をすれば何も話せなくなってしまう。 が、その過程でこぼれ落ちてしまうモノが確かにあって、この物語はそれを描いている。 テーマは婚活だが、描かれているものはもっと一般化されたコミュニケーションのあり方だ。 「傲慢と善良」、これほど物語の内容に沿ったタイトルがあっただろうか。 1ページ1ページの描写の重みが凄まじく、ページをめくる手に、紙の重みを感じてしまうほどだ。 第二部はどんな展開になるのだろうか、心の筋トレだと思いながら、ページをめくる事にする。
しゅう
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@shuu62
(ネタバレ有) 読了。言葉は色々浮かんでくるが、そのどれもが片手落ちのようで、上手くこの作品を表すことが出来ない。 ハードカバー400P分の「傲慢と善良」という概念でぶん殴られたような、衝撃的な物語だった。 描いている事自体は2人の人間関係、コミュニケーションの過不足による問題についてなのだが、心理描写の解像度が高すぎて、まるで我が事のように感じてしまう。 過ぎた鈍感さは傲慢に通じ、盲目的な善良は不信を生む。 まだ頭がクラクラしているが、この感覚から覚めた後にまた冷静に考えてみようと思う。 辻村深月の作品は絶対にまた読む。
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