
くるくる
@kurukuru_b
2026年2月14日

銀の犬
光原百合
読み終わった
ネタバレ注意
ケルト民話をモチーフにした連作短編。ケルト民話には造詣が深いわけではないが、ケルピーとかラナンシーとかメガテンで聞いたことある!と個人的にはちょっと嬉しかった。スカボロー・フェアの一節を思い起こさせる歌もあった。
悲しい恋の話が多くて切ない気持ちになった。悲しい過去に縛られた生者や死者がオシアンの竪琴の音にほぐされて救われるさまは、ケルト民話の雰囲気と相まって幻想的で、切なくも温かさが胸に残るようだった。
オシアンの過去は本作では明かされていない。読了後に調べてみると、続編は出版されておらず、作者の方は既に亡くなっておられるそうだ。この謎が明かされることは永遠にないのか、と思うとただただ歯噛みするばかりだ。
光原百合の小説を読んだのは初めてだったけれど、他の作品もぜひ読んでみたい。
