
読書好きSE
@history12
2026年2月14日

詞華断章 (岩波現代文庫)
竹西寛子
読み終わった
忙しい毎日に追われると、この本のような静かにゆっくり流れるような感覚が欲しくなる。
【印象に残った文章】
詩歌を読むとは、自分の今日までの人生を賭けて、詩人の生に逢うことなのであろう。
文学の歴史は、人が言葉で自他を探る歴史。
叡智の質は文化の質と言い換えられるかもしれない。
【好きになった詩歌】
・加舎白雄
虫の音や月ははつかに書の小口
吹き尽しのちは草根に秋の風
→静寂の層の厚さを評価している。
・俊成卿女
吹きまよふ雲居をわたる初雁の つばさにならす四方の秋風
逢ふとみて覚めにしよりもはかなきは うつつの夢の名残なりけり
→政党の学びを重ねた詠みかた、夢と香りの融合にすぐれる、余韻に気品を曳く、と評価している
【他の本との比較】
・白洲正子『古典の細道』
在原業平を日本の美の創始者と評し、竹西寛子は歌の大業師と評している。
・俊成卿女、式子内親王、小野小町、和泉式部、永福門院が大体影響しあってそう。
よく歌がセットで出てくる。