
呉林抱月
@kurebayashi1019
2026年2月14日
酔いどれ卵とワイン
平松洋子
読み終わった
@ 自宅
本書の魅力は、他者・事物に対する筆者の細やかな目線である。例えば、見知らぬ「ヘルプマーク」なるものに出会ったとき。真夏の公園でクリームパンを食べているとき。なじみの農園に文旦を注文するとき。素直に自分の声で他人に自分の気持ちを伝えてみる。食/暮らしまわりのエッセイストと称されることが多いが、本書を読む限り、どんなトピックにおいても貫かれていたのは、人の思いや事情を知りたい、という筆者の真面目な態度である。それは変化が早く価値観の多様化する社会の中で、自分がどのように立ち振る舞ったらよいのかを丁寧に思考する姿だ。
二月の文旦の項にあった、文旦の皮のジャムを作ってみたい。