
永倉あんず
@Anzngkr
2026年2月14日
読み終わった
感想
実際に紹介のある楽曲を複数鑑賞しながら読んだのでかなり時間がかかった。
筆者が言ってるほど感受性ベースの話ではなく、やっぱりある程度情報と知識がないとクラシックは楽しめないものだよなと感じる内容。
たとえば私はエレクトーンをやっていたため、同世代一般よりかなりクラシックに触れる機会が多かったし、実際エレクトーン用に編曲したことが何度かあるのだが、選曲基準は「派手でかっこいいかどうか」であった。
当時の私にとって「派手でかっこいい」の最たるものがチャイコフスキー『交響曲第4番第4楽章』であるが、これはチャイコフスキーの私生活がまったく上手くいっていない時期に作曲された作品である。
実際、チャイコフスキーがパトロンに宛てた第4楽章についての手紙を読んで聴くのと読まずに聴くのでは印象が全く違う。これを「情報を聴いている」とするのは果たして正しいのか。
実際本書でも背景情報にかなり紙面を割いているように見えるので、「音だけを聴く」ことの限界はあるのだと思う。
それはさておき、紹介された作曲家の生まれ育った土地や人生なんかの背景、筆者の思い出をもとに曲を聞くのはよかった。