
ririyeye
@ririyeye
2026年2月15日
本を読めなくなった人たち
稲田豊史
読み終わった
“「長い文章を読み通し、理解できるのは、決してすべての人間に備わった当たり前の能力ではない」という事実を認める必要がある”のだという指摘。「本」に限らず、ある程度の分量のある文章を読んで理解できるかどうかもそうだけど、それを読もうという意欲すら持てない人も少なくなさそう。
全体に自分が若い人と接する中で感じることと重なり合う部分が多く、興味深く読んだと同時に、改めて考えさせられる点も多かった。
本をはじめとした出版物を取り巻く環境はこれからも厳しくなるのだろうし、書き手さんにも厳しい時代になるのだろう。それらの変化が「人」や社会にどう影響するのか、考えると暗い気持ちにもなる。
一方で電子書籍について書かれた部分には首肯できないところも見られた。「本を好んで読む人」にも多様な人がいる。また、その読み方もさまざまなはず。「ながら」をシャットアウトできるのは本当に紙の書物に限られるだろうか。
電子書籍については読書バリアフリーの観点から、その可能性もまだまだあるようにも思うし。
電子書籍担当氏の言葉として引用されている“今まで活字の本を紙で買っていた人が、紙をやめて電子の本を買い始めるということはないでしょう。”には「ここにひとりいます!」と手を挙げたくなった。
最近はさまざまな理由で電子書籍を購入することが多いけれど、紙の書物であれ電子書籍であれ、「自分の本」には強い愛着があるし、同時に情報の取得源、考えるための時間を与えてくれるものでもある。ネットにつながっていても「スタンドアローン」であることに違いはない。わたしの場合は、だけど。