
miran
@miran
2026年2月15日
暇と退屈の倫理学
國分功一郎
読み終わった
かつて読んだ
人間は退屈する生き物である。
生きることはつらい。ただ、生活していると、細やかな幸福を感じることも確かにある。
暇の中でいかに生き、退屈とどう向き合うのか。この問いへの結論を、じっくり考察する、その過程を味わう、一冊である。
私は新卒で働きがいランキングなるものに毎年ランクインする、大企業に就職した。就職先を伝えれば、誰もがすごいねと、褒めた。もちろん気分が悪いわけががなかった。でも、何でその会社に決めたの、そこで何がしたいのと問われると、答えられない。この手の質問は、居心地が悪かった。
私は4年後、次の就職先も決めずに、辞めた。
大いなる決断をしたつもりだった。私はこんなものじゃない、辞めたら何かが変わると。決断するしかいと。
私は今、週末の朝食に食べるパンを買いに電車に乗っている。平日は時間の合わない同居人と、土曜の朝、向かい合って、パンとコーヒーを味わうこの時間が何より幸福なのだ。
あの時の私のように、時間や決断のサイクルに陥ることなく、退屈と気晴らしの狭間で、贅沢を味わえる自分でいれるよう、今日も学びを続けたい。