ほんよみたい
@honyomitai
2026年2月15日
「右派市民」と日本政治
松谷満
読み終わった
右派市民をイメージではなくできる限り実像で捉えようという本。「欧州の排外主義とナショナリズム」でもあったように思うけど、よく想像される経済格差拡大によって没落した中間層が右派に流れるというのはもちろん該当する人もいるけどマクロで見るとそうとも言えない。
私がこれが真では?と思ったのは「なぜ伝統的な規範を重視する人が少数派になっているのに、それを根拠とする制度や慣習が変わらないのか、という話でした。それは、右派が多いからではなくて、保守派、つまり、わざわざ変えるのは面倒なので、現状のまま維持したほうが無難だと考えて行動する人が多いことを意味しているのではないでしょうか。」(P44)の部分で、思想としての「保守主義」ではない「保守派」の存在が肝だと思った。そしてあまりの「思想のなさ」は時として「非常に強い思想」の持ち主よりも危険だとも思っている。

