
Moonflower
@Moonflower0226
2026年2月15日
聖母の贈り物
ウィリアム・トレヴァ,
栩木伸明
読んでる
かつて読んだ
「アイルランド便り」
【感想】
お屋敷に仕える姉弟から見た、主人一家とその従者たちの群像劇。本書中でもっともユーモアとアイロニーが強い(きつい)かもしれない。それもこれも姉弟の人間観察/描写ゆえ。もちろん、この二人も作者にこれでもかと観察/描写されており、そこに黒い笑いがある。
「エルサレムに死す」
【感想】
成功した兄が、実家で燻る弟をエルサレムに連れて行くも、母急逝の報が入る。兄弟母と全員が完璧にすれ違っており、その酷薄さがそれゆえにいかにも真実めいている。読むたびに肩入れする人物が変わりそう。前回は弟、今回は兄だった。
「雨上がり」
【感想】
失恋した女性はいかにして自分を新たに見出したか。本書の掉尾を飾るに相応しい、清々しさのある一作。逆に言うと、希望が描かれているのは本作だけということでもある。