聖母の贈り物

聖母の贈り物
聖母の贈り物
ウィリアム・トレヴァ
栩木伸明
国書刊行会
2007年2月1日
6件の記録
  • 鳥澤光
    鳥澤光
    @hikari413
    2025年9月28日
    《父は軍服を着たままだった。食卓の上には、大きな茶色のティーポット、お茶の葉の滓が残るふたつのティーカップ、パン切り台の上に載ったパン、それにバターとブラックベリーのジャム。父がフライを食べたお皿もあって、卵の黄身のあとが残っていた。》「マティルダのイングランド」 見たことのない光景を懐かしく思い出しているような心地がする。キッチンでおしゃべりする夫婦のどちらにも、それを見る娘にも、もっといえばテーブルやバターナイフにも滑りこんで、音や光や力が加えられるのを感じとるような、没入とは違う心の近づきかたをする。みずみずしい描写が手を引っぱって読者に小説を体感させるっていう、これは魔法かな。 「短篇小説の快楽」というシリーズ名そのままの、愉悦の嵐のごとき作品集。「マティルダのイングランド」と「アイルランド便り」を読むと自分の心がどこにあるのかわからなくなる。言葉による表現の果てしなさにくらくらする。「マティルダのイングランド」は人生でも指折りの、もしかしたら一番好きな短篇小説になっていくのかもしれない。
  • らくだ
    らくだ
    @camel826
    2025年5月4日
    「イエスタデイの恋人たち」を読了。毎回情動を持っていかれる。まさに短編の名手。
  • らくだ
    らくだ
    @camel826
    2025年5月2日
    「こわれた家庭」を読了。か、悲しすぎる。独善的な地域の人々に慎ましい暮らしを壊されぬよう努めて気丈に振る舞う老婦人。とても悲しい作品。でも引き込まれた。
  • らくだ
    らくだ
    @camel826
    2025年5月1日
    読み始めた。短編小説集。めちゃくちゃ面白い!「トリッジ」のみ読了。小説がうまいってこういうことか。
  • らくだ
    らくだ
    @camel826
    2025年3月10日
  • モトカ
    モトカ
    @motoca
    2025年3月10日
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