
Anna福
@reads--250309
2026年2月16日
ある家族の会話
ナタリア・ギンズブルグ,
須賀敦子
読み終わった
戦争や流刑、夫レオーネの獄死という重い出来事があるのに、この本を読んでまず残るのは、家族の口癖や言い合いのテンポのほう。
章も区切りもなく、思い出話がだらだら続く感じが、まさに「家族の会話」。父の決まり文句、母や兄姉たちのやりとり、何度も繰り返されるフレーズが耳に残る。
歴史の大事件よりも、食卓の言葉のほうが鮮明に残る。
にぎやかで、少し滑稽でときどき胸が詰まる。
読み終えると、物語というより「ひとつの家族の声」をしばらく聞いていた気分になる。


