汐見 "小説の読み方" 2026年2月16日

汐見
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@siomi250927
2026年2月16日
小説の読み方
小説の読み方
平野啓一郎
前作『本の読み方』に続いて読了。 今回の方が実践編(実在の小説の一部が掲載され、小説としての構造などについて平野さんの解説が続く)多め。 個人的には前作の方が面白く読んだ。いずれにせよ、平野さんの小説の読み解きはすごい。もしも自分が小説家だったら読まれることに1番緊張するのが平野さんだろうなーと思っている。 冒頭から、たまたま先日読んだ岡ノ谷一夫さんの名前が出てきてびっくり。岡ノ谷さんが著作で紹介した、動物行動学者・ティンバーゲンが提唱する"動物行動学の基本となる「四つの質問」"を小説にも当てはめてみよう、というもの。 メカニズム、発達、機能、心理。 以下は印象に残った平野さんの文章の一部抜粋。 p.214 「書いて書いて書き続けた挙げ句に、取れるものがみんな取れてしまって、ただ文章だけが残った文章というのが、小説家の理想ではないだろうか。」 p.265 「自分なりの読書の感想とは、しばしば孤独だが、この世界には必ずどこかに、同じ感想を持った人がいるもので、その出会いの喜びは、何にも代え難いものである。」 p.305 「主人公とは凡そかけ離れた境遇だとしても、ちょっとした心の動き、態度を通じて自分の感情を仮託することができるのが小説であり、その人を経由してもう一度自分に回帰するという、回路を体験できるのが小説なのである。」
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