小説の読み方
24件の記録
汐見@siomi2509272026年2月16日読み終わった前作『本の読み方』に続いて読了。 今回の方が実践編(実在の小説の一部が掲載され、小説としての構造などについて平野さんの解説が続く)多め。 個人的には前作の方が面白く読んだ。いずれにせよ、平野さんの小説の読み解きはすごい。もしも自分が小説家だったら読まれることに1番緊張するのが平野さんだろうなーと思っている。 冒頭から、たまたま先日読んだ岡ノ谷一夫さんの名前が出てきてびっくり。岡ノ谷さんが著作で紹介した、動物行動学者・ティンバーゲンが提唱する"動物行動学の基本となる「四つの質問」"を小説にも当てはめてみよう、というもの。 メカニズム、発達、機能、心理。 以下は印象に残った平野さんの文章の一部抜粋。 p.214 「書いて書いて書き続けた挙げ句に、取れるものがみんな取れてしまって、ただ文章だけが残った文章というのが、小説家の理想ではないだろうか。」 p.265 「自分なりの読書の感想とは、しばしば孤独だが、この世界には必ずどこかに、同じ感想を持った人がいるもので、その出会いの喜びは、何にも代え難いものである。」 p.305 「主人公とは凡そかけ離れた境遇だとしても、ちょっとした心の動き、態度を通じて自分の感情を仮託することができるのが小説であり、その人を経由してもう一度自分に回帰するという、回路を体験できるのが小説なのである。」




ちかち@chikachi_32025年12月12日読み終わった動物行動学に挙げられた4つの質問をそのまま4つのアプローチとして置き換え、小説を読んでいく。なるほど… もっと早く、学生の時にでも読んでたらよかったな 例で取り上げられた古井由吉氏の『辻』という小説がちんぷんかんぷん(平野氏の解説でなーんとなく理解したつもりに)。 いつか読み下したいと心に誓うのでありました



- 田圃@tanbo57752025年9月21日読み終わった「リーダブルで(読みやすくて)かつ、人物造形に深みがある小説というのは、プロット前進型述語の文章と主語充塡型述語の文章との配置バランスが良く、全体としては、両者が兼ね備えられた文章が基調をなしているというような作品だ。」 「ドストエフスキーの小説が、後世に多大な影響を及ぼす素晴らしい小説と評価されている理由は、どの作品にも、「アポリア」が含まれている点だろう。アポリアとは、哲学的には、一つの問いに対する答えとして相反する二つの見解が成立する場合を意味するが、一般的にどうしても解決できない難問のことだ。 このアポリアがなければ、文学にはならないというのが、私の意見である。」
























