猫島みい子 "無人島のふたり" 2026年2月16日

猫島みい子
猫島みい子
@cestopis
2026年2月16日
無人島のふたり
タイトルのせいかもしれないが、読み終わった瞬間、無人島から自宅に瞬間移動したような感覚になった。本を読んでいる最中は、山本さんご夫妻の生活を透明人間になって横で見ている感覚だったのに、読み終わった途端に現実の自分に引き戻された。それだけ本の中に引っ張り込まれたのだと思う。いわゆる「闘病もの」で引っ張り込まれたのだったら読んでいるこちらまでしんどくなりそうだが、そういった重さは不思議なくらい感じなかった。内容はヘビーなのに、自己憐憫や承認欲求を全く感じない澄んだ文章。読者に何をどこまで差し出すかを考え抜いた、プロならではの遺作だった。
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