
たにこ
@chico75_11427
2026年2月16日
イン・ザ・メガチャーチ
朝井リョウ
読み終わった
@ 図書館
一気読みしてしまった。初浅井リョウ作品。
最初は女子大学生の子にめちゃくちゃ感情移入してしまった。現状がぼんやり辛くて、その中で「推し」が出来て自分の視野が狭くなっていくのも。
似てると思った箇所は、
・同じINFPだがHSPって言われるのはめちゃくちゃ嫌
・安全と思える場所で安心して過ごしたいけど周りに同調して比較して辛くなる
・最適解を求めるが分からなくて身動きが取れなくなってずっとしんどい、等
ただ、読み進めていくにつれてどんどん自分と乖離していった+アイドル運営側の描写の言葉が推し活をしてるオタクとしてグサグサ心に刺さりまくって現実を認識できたというか、登場人物と心理状況が離れた。
終わり方は本人たちは救われてる(1人は誰かに止めてほしいと思っているが)描写だけど、客観的に見れば視野狭窄してるだけ。でもそれが今の消費社会の構造の根幹なんだろうなと思う。
それにしても浅井リョウのこのオタクや孤独な人に対しての造詣の深さは一体何なんだ?怖い。
浅井リョウのエッセイとの落差が怖い。とりあえずゆとりシリーズ読んでリセットします。
(返信欄にネタバレあります。自分がグサグサ心に刺さりまくった部分の引用と感想です)






たにこ
@chico75_11427
「え、別に直さなくていいんやない?」ユリちゃんがあっけらかんと言う。「ていうかそういうのって直そうと思っても直らんでしょ」
生まれ持った気質やもん、と、ユリちゃんがラーメンを一口啜る。
「だから、直すっちいうより、しんどさを解消する方法を一個でも多く見つけておくほうがいいんやない?」(P143)
この部分がすごく励まされた。ユリちゃんと友達になりたいよ〜😭

たにこ
@chico75_11427
「我を忘れて何かに夢中になっているほうが、楽だからです」
「物語への没入というのは、手っ取り早く我を忘れるために有効な手段の一つなんですよね」
「没入した先にいる仲間。これも、大切な要素な気がします」
「神がいないこの国で人を操るには、"物語"を使うのが一番いいんですよ」
「今って本当に、人生の指針がないですよね。幸せの形は人それぞれって言えば聞こえはいいすが、あらゆるパターンの人生が可観化されて、これまで提明されてきた生き方の正解とか成功の条件みたいなものはただの幻想だってことが知れ渡りました。どのパターンの人生でも穴があるんです」
「何でも視点を変えればマイナスな要素があって、万人に通ずる物差しなんて存在せず、何もかもが簡単に引っくり返ることが急速に知れ渡りました。今は誰もが、幸せの形は人それぞれっていう話ばかりしています」
「自分はこれを“幸せ”として生きるって決めたら、そこで自分を過剰に消費し尽くそうとする人が多い。資金や時間や思考力も注ぎ込んで、沸いたり揉めたり喜んだり怒ったりしながら感情も使い果たして、没頭度を高めるどころか狂いの強度を周囲に恥伝までして。そうしているうちは、何かに対して自分を余す所なく使い切っているという本人以外が覆しようのない幸福感を得られるわけですから」
物語を封じ込む。
その世界に没入する。
視野をわざと狭める。
我に返らないように。(P285)
→そうして適応障害になってしまったアイドル、推しの死を受け入れられなくて悪徳業者や陰謀論グループに搾取されてく派遣社員…
イン・ザ・メガチャーチ
タイトルが秀逸すぎる。
チャーチマーケティングの戦略にまんまと乗せられてるし、理解もしているけれど、何故かそれで救われている自分もいる。お金も使ってる。
とりあえず一つに視野狭窄せず、いろんなものに触れておこう。あと狭くてもいいから、お金をかけすぎずに広く趣味を持とう…本当に…