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@mayoibashi
2026年2月16日
ある行旅死亡人の物語
伊藤亜衣,
武田惇志
読み終わった
まったくの偶然だが、本書を読んでいる期間に戸籍の証明書を取りに行った。
身元不明にならざる・せざるをえなかった人生について考えてみても、結局本当のことなんて死者本人にしかわからないし、その気持ちはA4用紙数枚で証明される自分にわかるはずもない。
毎年数百人いるともいわれている行旅死亡人。
数に埋もれていくはずだった一人の人間の足跡を丹念に追い、やがて名のある個人に辿り着く。
現役の新聞記者の熱意と矜持を感じた。
ただ一方で他の方の感想にも書かれていたけど、隠遁生活を送っていた死者からしてみれば、本書を読むことは一種の墓荒らしみたいなものかもしれないな、と。
面白い、という切り口では薦められないなと自戒を込めて。

