
ジクロロ
@jirowcrew
2026年2月17日

エロスの涙
ジョルジュ・バタイユ,
Georges Bataille,
森本和夫
ちょっと開いた
「とはいえ、エロティシズムは、ただたんに、このような私の目を眩ませる目的なのではないと主張することもできよう。子供の誕生がその帰結であり得るというかぎりにおいて、エロティシズムは、そのような目的ではない。けれども、子供が必要とすることになる世話のみが、人間的な意味で効用性の価値を持つのだ。だれ一人として、エロティックな活動ーー子供の誕生がその帰結となり得るーーと、この効用的な仕事ーーそれなくしては、子供は、ついには苦しみ、死んでしまうであろうーーとを混同しはしない......。」
「子供の誕生がその帰結」と二度も繰り返さざるを得ないあたりがいかにもバタイユらしい。
バタイユのなかでは、あくまでエロティシズムが主であり、子供の誕生は従なのであるということ。
何か私情を挟んでいるのではないかという思わせぶりなレトリックでもある。
バタイユのうちにこのところをメッセージとして伝えたかった誰かがいたのかもしれない。

