
Rica
@rica_bibliotheca
2026年2月18日
ヒロシマ・ノート
大江健三郎
読んでる
第四章〈人間の威厳について〉まで読了.
大江が自分自身に向けた問い. そのことをわたしもわたし自身に問いかけながら読んでいる.
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僕が広島にたびたび旅行するきっかけになった心理的要因も、広島の人たちの人間的な威厳の感覚が僕をひきつけたからだとしかいいようがない。
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この原爆体験の被害者たちがみずから感じている恥かしさというものを、僕らは、それこそみずからを恥じることなしに、どう受けとめることができるだろう。それはまったくなんという恐ろしい感覚の転倒だろうか。
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子供の時分にジレンマにおちいって以来、僕はいまもなお、どのようにして自分に威厳をあたえるかという宿題にちゃんとした答案を書いていないが、しかしひとつだけ自分を屈辱あるいは恥の感覚が守る手だてを知ったように思う。それは人々の広島の人々の威厳を見うしなうことがないよう心がけることである。
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