図書館マン "光と糸" 2026年2月18日

光と糸
光と糸
ハン・ガン,
斎藤真理子
表題作の“光と糸”はWeb先行で事前に読んでいたけど、改めて読み直して、また励まされてしまった。 ハンガンがどういう心持ちで小説を書いてきたか、本人の口から端的に語られていた。 ハンガンが小説に込めた想いを聞くと、なんだか体の芯が透き通って、精神が明瞭なものになってくる。 後書きで斎藤真理子さんが、ハンガンのノーベル賞受賞を「核の使用の危機すらある、そんな現実への強い危機感が背景にあることは明らかだった(P196)」と語るように日本も闘争の予感はあちこちから聞こえてくる。 だから韓国民主化闘争の話を自分は聞かなくちゃいけないと思うし、ハンガンも世界中の読者に伝わるような伝え方を模索している。 隣国の出来事に耳を寄せるのは、自国のためにも必要だからで。 ゆえにハンガンがノーベル賞を受賞したという経緯は、ほかならぬ警鐘の意味合いが含まれているということで、複雑なものだ……。 積ん読が減って余裕が出来たら、改めて購入したいと思う。 特に詩のほうは、まだ充分噛み砕けていないというか、堪能できずにいるし。
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