
りなっこ
@rinakko
2026年2月17日
溺れる少女
ケイトリン・R・キアナン,
鯨井久志
読み終わった
とてもよかった。昏いところへ引き摺り込まれてぐらぐらした。語り手は“狂人は自分が狂っていることに気づかない、というのは迷信だ”——と言い、混乱した記憶を解きほぐせないまま“わが怪談”を語りだす。
「赤ずきんちゃん」への嫌悪、亡霊=ミームという考え、エヴァという人魚(或いは人狼)に出会って狂いだした日常と悪夢(まさかルイス・キャロル「エビのカドリーユおどり」がセイレーンの歌になるなんて)。辛そうに内面を抉っていく筆致に慄きつつ目が離せなくなる。
『白鯨』やシェイクスピアの引用、ナボコフへの言及など、好きな作品に触れる箇所にも掴まれた



