溺れる少女
58件の記録
Miyoshi@dog2026年10月1日読み終わった画家兼小説家のインプは、母と祖母から受け継いだ狂気の記憶を抱えながら、恋人のアバリンと暮らしている。ある夜、彼女は道端で裸の女性エヴァと出会う。その邂逅をきっかけに、幼いころに見た絵画『溺れる少女』や、人魚、人狼、怪談、都市伝説などがインプの記憶のなかで複雑に絡み合っていく。エヴァとの出会いは本当に起きたことなのか、それとも記憶が作り出した物語なのか。 こんなにあらすじをまとめにくい小説もそうそうない。 読んだ端から事実と虚構、現実と妄想の境界が揺らいでいく。何が本当か読者にはわからないし、主人公自身もわかっていない。 統合失調症の薬をある拍子に飲まなくなるのだが、そこから続く景色が地獄のようだった。麻薬をやったときの模擬映像のテキスト版、という感じ。読んでてひどく酔ってしまい、読了までかなりかかった。それなのに最後には救いがあり、それもとてもこの本らしい幸せの形で、読んでよかったとは思えないけど大きな達成感があった。
Miyuki@miyuki_i2026年8月28日読み終わった精神病を患うインプによる回顧録 嘘をついたり、記憶が曖昧だったりする上に、薬を飲んでいない時に書いた記録は混迷を極め、乱れた筆で読者をその精神世界に取り込んでいく 亡霊はミームで、亡霊を描いた芸術作品を鑑賞した者がまた亡霊に取り憑かれてしまうというように、この作品を読んだ者もまたこの作品のことで頭がいっぱいになってしまうような感覚に陥る 訳者の鯨井さんによるあとがきも詳しく面白かった インプを憑依させて訳したのがよくわかる脱帽の訳だった


Mariko@英会話時はローラ⭐︎@maririne01272026年8月12日読み終わった借りてきた@ 自宅夢中になって読んだ『溺れる少女』読了。過去読んだ中でも上位に入る難解さ。いわゆる信頼できない語り手によるゴースト・ストーリーではあるのだけど単純なホラーではない。強迫性障害を患う女性によって紡がれる手記。書かれる側から塗り替えられる記憶。主人公が出会う謎の女・エヴァは誰か。 古今東西の戯曲、詩、神話、映画、小説、実在の事件を織り交ぜて進む展開に絡め取られて貪るように読んでしまう自分が空恐ろしくなる。著者の知識量が尋常でないので原書で読んだら呪文のように読めていただろう。翻訳者の鯨井先生に脱帽。
翠@noctambulist2026年5月30日読み終わった“狂えし女たち”につらなるインディアが著した回想録は、虚偽と矛盾と夥しい引用から成る厄介な代物だが、気づけば混迷をきわめる語りに夢中になっていた。物語を取り込んだのか、はたまた取り込まれたのか。何が事実で、何を真実とするのか。亡霊はすぐ傍に。
hiroka@hiroka2026年3月18日ホラー苦手だが、評判なので読んでみた。怖いけど、これはホラーではなくて純文と言って良いのでは。読みごたえのある文章だった。 行きつ戻りつする時間軸、信頼できない語り手、おびただしい引用、描写を読むと脳内再生されてしまう絵や色彩などなど、頭の中がぐちゃぐちゃになりつつ読み進め、ああそうなるのか、という結末。 様々な引用やらオマージュやらがわかればもっとよく理解できるのだろう、訳者すごいな〜、と思いつつも、何も知らなくてもストーリーと雰囲気を堪能した。 個人的には、『エヴァンゲリオン』を思い出しながら読んでしまった。なんか雰囲気が似てたんだよな〜。私だけかな〜。



かく@kakukaku_san2026年2月22日読み終わった読み始めはリディア・デイヴィス「話の終わり」との類似性がいくらか感じられたけど中盤以降は全く予想していなかった方向に舵を切られて夢中になって読み切った 今年ベストベストベストベストベストベストベスト(7回!)



りなっこ@rinakko2026年2月17日読み終わったとてもよかった。昏いところへ引き摺り込まれてぐらぐらした。語り手は“狂人は自分が狂っていることに気づかない、というのは迷信だ”——と言い、混乱した記憶を解きほぐせないまま“わが怪談”を語りだす。 「赤ずきんちゃん」への嫌悪、亡霊=ミームという考え、エヴァという人魚(或いは人狼)に出会って狂いだした日常と悪夢(まさかルイス・キャロル「エビのカドリーユおどり」がセイレーンの歌になるなんて)。辛そうに内面を抉っていく筆致に慄きつつ目が離せなくなる。 『白鯨』やシェイクスピアの引用、ナボコフへの言及など、好きな作品に触れる箇所にも掴まれた



manaetta@adesso80fame2026年1月20日読んだ途中までで断念… スキマ時間で読もうとすると、都度読み返さないといけなくて私には厳しかった。でもたぶんじっくり読んだら面白いのだと思う。














































